ミダスタッチ波動FX 検証

ミダスタッチ波動FX

ミダスタッチ波動FX | 概要

クロスリテイリング株式会社が販売するFX情報商材『ミダスタッチ波動FX レジェンドアカデミーパッケージ』を検証したいと思います。

ミダスタッチ波動FX
商品名|ミダスタッチ波動FX レジェンドアカデミーパッケージ
販売元|クロスリテイリング株式会社
開発者|マックス岩本
公式サイト|https://max-program.s3.amazonaws.com/

ミダスタッチ波動FX | 概要

高額スクールだった『ミダスタッチ波動FX レジェンドアカデミーパッケージ』の焼き直し版(簡易版)が本作だ

本商材ですが、1年前に298,000円(税別)で販売されていた『ミダスタッチ波動FX レジェンドアカデミーパッケージ』=高額FXスクールの焼き直し版のようです。

高額FXスクールとしてパッケージされていた前作から、コンサル特典や決済ツールなどが削ぎ落とされ、新たに簡易版としてお手頃価格で再パッケージされたという印象ですね。本商材を検討される場合は、この点に留意しておく必要があります。

購入者専用サイトで閲覧できる動画やマニュアルのボリュームは、もともと高額商材用に揃えられたものばかりなので、その充実度・ボリュームは半端ありません。

高額商材と同等のハイレベルな講義を、低価格で受講できるという意味ではかなりお得感がある商材だと思います。

ポイント
  • 前作(高額FX商材)を、簡易版に再パッケージし直したFX商材である点
  • 高額FX商材と同等のハイレベル・ボリューミーな講義を、低価格で受講できるチャンス

クロスリテイリング社随一の理論派テクニカルトレーダーであるマックス岩本氏の最新作

開発者はマックス岩本氏。

そして謎の人物「Mr.X(アメリカのFXトレーダー?)」。

2人の共同開発とのうたい文句です。マックス岩本氏といえば、クロスリテイリング社随一の理論派テクニカルトレーダーです。

落ち着いた語り口調はアカデミックな雰囲気を漂わせ、見た目の端正さも相まって彼の商材は人気があります。

マックス岩本氏がこれまでにリリースしてきたFX商材は以下の通り。

中でも1秒スキャルFXは、2018年のリリースにもかかわらず、いまだに売れ続けているモンスター級FX商材です。

 

難解とされる波動理論を独自解釈し、新たに再構築したものが”ミダスタッチ波動論”である

本商材ロジックのベースは、波動理論です。

波動理論とは相場の上昇や下落を「波動」と捉え、波動のパターンを分析して相場の未来を予測するチャートパターン理論の一種です。

有名なものではエリオット波動理論ウォルフ波動理論などがありますね。

この難解とされる波動理論を再定義し直し、誰でも使いやすいロジックとしてマックス岩本氏(とMr.Xが)再構築したもの、それがミダスタッチ波動論です。

評価を二分する「波動理論」の妖しい魅力とは?

様々な波動理論の中でも、最も有名なものが『エリオット波動理論』。

実は世間でも大きく評価が分かれていて、熱烈な信奉者が多数存在する一方で、「波動理論は単なるオカルト」と切り捨てる人々(=アンチ)も少なくないようです。

エリオット波動理論が多くのトレーダーを惹きつけてやまないのは、ある種の神秘性を感じるからではないかと考えます。

つまり、波動こそが万物を支配する宇宙のリズムであり、普遍の法則である。実際、エリオット波動理論を発案したRalph Nelson Elliott(ラルフ・N・エリオット 1871~1948 米国)は、晩年、自身の理論によって大衆行動やはては宇宙の動きまでも説明できると主張したことで、オカルト色を強める結果となり、宇宙に存在する普遍の法則を相場の世界にも見出すことができれば、未来のレートの動きを正しく予測できる!と信者の多くは確信しています。

ロジカルさ以上にスピリチュアルな印象を拭いきれないところが、否定派(アンチ)を生み出す結果となってしまっていると思います。

”ミダスタッチ波動論”で「シンプル・明確・高い再現性」を実現

既知の波動理論を紐解き、再定義したものがミダスタッチ波動論とされています。ミダスタッチ波動論の特徴は次の通り

  1. 難解な波動理論を、容易・シンプルにした
  2. 様々な解釈が可能とされる波動理論を、明確にルール化した
  3. 再現性が低い波動理論を、誰でも同じ取引ができるよう再現性を高めた

難解かつ再現性に難のある波動理論を独自解釈して、ルールを明確にした上で、再現性を高めた…それがミダスタッチ波動論となりますね。

ミダスタッチ波動論の本質は、いわゆる「半値戻し&半値押し手法」だ

具体的にミダスタッチ波動論を解説してきます。

一言で述べるならば「半値戻し・半値押し」。

これがミダスタッチ波動論の本質です。以下の図をご覧ください。

ミダスタッチ波動FX|買いパターン

ミダスタッチ波動FX|買いパターン

ミダスタッチ波動FX|買いパターン

ミダスタッチ波動FXにおける典型的な買いパターンです。

直近高値と直近安値のちょうど半分の値が半値です。この半値を上方ブレイクしたタイミングで「買い」で仕掛けるというものです。これは「半値押し」と呼ばれる手法です。

ミダスタッチ波動FX|売りパターン

ミダスタッチ波動FX|売りパターン

ミダスタッチ波動FX|売りパターン

売りパターンも同様です。直近高値と直近安値をちょうど半分にした値=半値を意識し、半値を下方ブレイクしたタイミングで「売り」で仕掛けます。つまり「半値戻し」です。

「半値戻し・半値押し」は新しい手法ではなく、古くから知られている王道手法の一つです。トレンド時における「押し目・戻りのより深いバージョン」と捉えれば概ね間違ってはいません。そもそも「半値」自体が、「天底」同様に多くのトレーダーに意識される節目(サポレジ)の一つとされていて、半値で反発して戻されるのか(全戻しされる)のか?それとも半値をブレイクするのか?という極めて重要なポイントとなります。「半値戻し・半値押し」以外にも、「三分の一戻し・三分の一押し」などもあります。

「半値戻し・半値押し」を、波動の一種と捉えるかどうかは判断の分かれるところです。

付属の”黄金ライン自動生成ツール”が、半値ライン(=黄金ライン)をチャート上に自動描写してくれる

ミダスタッチ波動FXでは、この半値ラインを「黄金ライン=AXIS LINE」と名付けています。

本商材には、この黄金ライン(半値ライン)を自動的にチャートに描写するツールが付属します。”黄金ライン自動生成ツール”です。

MetaTrader4専用のオリジナルインジケーターですね。

ミダスタッチ波動FX|黄金ライン自動生成ツール

ミダスタッチ波動FX|黄金ライン自動生成ツール

各トレーダーが手動で半値ラインを引かなくても、”黄金ライン自動生成ツール”が自動で半値ラインを描写してくれます。さらに、ラインの色変化によってトレンドを見分けられる工夫もなされていて使い勝手は良さそうです。

通貨強弱判定ツール「ミダスジャッジメント」で取引に適した通貨ペアを抽出することで勝率を高める

ミダスタッチ波動FXの基本戦略が「半値戻し・半値押し」であることは理解していただけたと思います。そして、「半値戻し・半値押し」トレードを補完するツールとしてパッケージされているのが「ミダスジャッジメント」です。

いわゆる通貨強弱判定ツールです。前作1秒スキャルFXにも付属していたマックスジャッジメントとほぼ同じものです。

マックスジャッジメント・マルチタイムバージョン

マックスジャッジメント・マルチタイムバージョン

上(↑)の画像が1秒スキャルFXのマックスジャッジメントであり、下(↓)の画像がミダスタッチ波動FX付属のミダスジャッジメントです。

ミダスタッチ波動FX|ミダスジャッジメント

ミダスタッチ波動FX|ミダスジャッジメント

通貨同士の強弱(相関関係)を左側から強い順に並べてマトリックス状に表示したMT4ツールですね。現在どの通貨が強く、どの通貨が弱いのか、ひと目で判断できる優秀なツールです。

もちろんミダスジャッジメント(=通貨強弱判定ツール)の判定はあくまでも環境認識判断の一つに過ぎず、絶対ではありません。トレンド時には極めて参考になりますが、レンジ状態ではほとんど参考になりません。また通貨強弱判定ツール全般に言えることですが、短期足になればなるほど使いづらい(優位性が低下する)傾向にあります。

とはいえ、通貨強弱判定の一覧性が高く、常にチャートに表示させておき参考にしたいデータではあります。強い通貨を買い、弱い通貨を売る、これは為替取引の基本中の基本です。

1秒スキャルFXで好評だったマックスジャッジメントが、ミダスジャッジメントとして本商材で提供されることはユーザーにとって嬉しいですね。

ここがPOINT!

  1. 付属の通貨強弱判定ツール「ミダスジャッジメント」で取引すべき通貨ペアを抽出する
  2. 1秒スキャルFXに付属していた「マックスジャッジメント」と性能はほぼ同じ
  3. 強い通貨を買い、弱い通貨を売る

15通貨ペア対応の”5分足”スキャルピングトレード

ミダスジャッジメント(=通貨強弱判定ツール)によって取引すべき通貨ペアを抽出し、黄金ライン自動生成ツールで半値トレードをおこなう。これが本商材のストラテジーとなります。

取引通貨ペアは、EURGBP・USD・JPY・AUD・CADの組み合わせであればどれでもOK。つまり15種類です。

  1. EUR/USD(ユーロドル)
  2. EUR/JPY(ユーロ円)
  3. EUR/GBP(ユーロポンド)
  4. EUR/CAD(ユーロカナダドル
  5. EUR/AUD(ユーロ豪ドル)
  6. GBP/USD(ポンドドル)
  7. GBP/JPY(ポンド円)
  8. GBP/CAD(ポンドカナダドル
  9. GBP/AUD(ポンド豪ドル)
  10. USD/CAD(米ドルカナダドル
  11. USD/AUD(米ドル豪ドル)
  12. USD/JPY(ドル円
  13. AUD/JPY(豪ドル円
  14. AUD/CAD(豪ドルカナダドル
  15. CAD/JPY(カナダドル円)

時間足は5分足を使いますので、スキャルピングに近いデイトレードという印象です。

ENTRY後はOCO注文によって、SL(損切りポイント)とTP(利確ポイント)を同時に設定するため、放置しても問題ありません。リスクリワードは1対1.5、つまり損切り幅1に対し利幅は1.5倍となります。

ミダスタッチ波動FX
商品名|ミダスタッチ波動FX レジェンドアカデミーパッケージ
販売元|クロスリテイリング株式会社
開発者|マックス岩本
公式サイト|https://max-program.s3.amazonaws.com/

ミダスタッチ波動FX|欠点

まず『ミダスタッチ波動FX レジェンドアカデミーパッケージ』のデメリットについて解説します。以下の欠点が許容できない人は購入をおすすめしません。

一年前にリリースされた商材(投資スクール)の「簡易版」が本商材

本商材は1年前にリリースされた『ミダスタッチ波動FX レジェンドアカデミーパッケージ』(FXスクール)を、サポート等を簡易化することで低価格に再パッケージした商品です。1年前は298,000円(税別)という高額で売り出されていたわけですが、それを購入したユーザーは今回の販売を苦々しく思っているかもしれません。

独自に再構築した波動理論というよりは、単なる半値戻し・半値押しトレードだ

既存の波動理論を再定義したミダスタッチ波動を最大のウリとしていますが、その実態はシンプルな半値戻し・半値押しトレードです。半値ラインが階段状に動く様を波動として認識しているのかもしれませんが、それを独自の波動理論として解説するのはややオーバーすぎる気がします。冷静に考えれば、古くからある半値戻し・半値押しトレードを、焼き直したもの…といえなくもありません。

サインツールの精度は高いが、完全無裁量ではない

本商材付属のサインツールのシグナル精度はかなり高く、気持ちの良いポイントでサインが点灯します。

ただすべてのサインでENTRYするわけではなく、その他のテクニカル指標を参照しつつサインをフィルタリングする必要があります。つまりサインの取捨選択ですね。

システムトレードと裁量トレードの良いとこ取りです。裁量判断が相応に必要とされるストラテジーであることは事前に知っておく必要があります。

ここが残念

1年前にリリースされた商材(FXスクール)の「簡易版」が本商材独自に再構築した波動倫理というよりは、単なる半値戻し・半値押しトレードで、サインツールの精度は高いが、完全無裁量ではないこと。

 

ミダスタッチ波動FX|評価点

次に『ミダスタッチ波動FX レジェンドアカデミーパッケージ』の評価できるポイントを解説します。

半値戻し・半値押しをシステマチックに再構築した意欲的なFX商材

新たな波動理論を再構築してロジック化したという謳い文句には眉唾的な印象を受けますが、純粋に既存の半値戻し・半値押しロジックをシステマチックに再構築したと捉えれば、非常に好印象なFX商材といえます。なぜなら、これまで既存の半値戻し・半値押しロジックをツール化したFX商材は皆無だったからです。

半値戻し・半値押しロジックを、高い再現性を求めて明確にルール化し、なおかつそれをMT4ツール(オリジナルインジケーター)に落とし込みパッケージ化する技術。クロスリテイリング社の持ち味が存分に出された良商材といえます。

やっぱり便利!通貨強弱ツール「ミダスジャッジメント

前作1秒スキャルFXでも好評を博した通貨強弱ツールが、本商材にも添付されています。あらゆる相場で活用できる(優位性を発揮できる)わけではありませんが、通貨ペアを選択する際のひとつの目安になります。絶対に必要かと問われれば「人による」となりますが、一度使えばやはり手放せなくなる人も少なくないはず。

本商材にも通貨強弱ツール「ミダスジャッジメント」が付属したことは、購入の強い後押しになるでしょう。

5分足スキャルピングだが順張りも逆張りもOKでトレードチャンスは無数に存在する

推奨時間足は5分足です。スキャルに近いデイトレードですね。付属のサインツールは順張り・逆張りどちらでも使える工夫がなされており、さらに通貨ペアの選択範囲も広い(15通貨ペア)ため、トレードチャンスは無数に存在します。

販売ページで謳っている勝率92%は、やや盛りすぎ感はありますが、ENTRY時のSL(損切り)が比較的浅く設定されるため、損切りに遭っても大怪我することはありません。勝率60〜70%でも、長期的に勝ち越せるポテンシャルを有します。

1年前の高額FX商材の簡易版だからこそ、コンテンツの充実度は高額商材と同等レベルだ=めっちゃお得!

本商材は1年前にリリースされた高額FX商材の簡易版という位置付けです。コンサル特典や決済EAなどを省くことで低価格で再販しているわけですね。とはいえ、購入者専用サイトで提供されるコンテンツ(動画解説やテキストマニュアル、実践トレード動画など)は、高額FX商材と同等のものが提供されるわけです。

つまり低価格の本商材でも30万円で提供された高額商材と同じレベルのコンテンツを享受できるのです。これはかなりお得と言わざるを得ません。

既存の手法に新たな切り口を加えて商品化する企業努力に脱帽

本商材の開発ストーリー(Mr.Xとのカラミとか…)はひとまず横に置いておきましょう。興味深く読む人もいれば、眉唾的に飛ばし読みする人もいるでしょう。

ただ一つ言えるのは、まだまだFX商材のポテンシャルはあるということ。半値戻し・半値押しは古くから存在していた手法の一つですが、それを切り口を変えてツール化し商品としてパッケージするという努力・意欲は、本当に素晴らしいです。手法については出尽くした感がありますが、ツール化されていないものも依然数多く存在します。既存の手法に新たな切り口を加えて商品化する企業努力に脱帽です。

評価できるポイント

半値戻し・半値押しをシステマチックに再構築した意欲的なFX商材

やっぱり便利!通貨強弱ツール「ミダスジャッジメント

5分足スキャルピングだが順張りも逆張りもOKでトレードチャンスは無数に存在する

1年前の高額FX商材の簡易版だからこそコンテンツの充実度は高額商材と同等レベルだ=めっちゃお得!

既存の手法に新たな切り口を加えて商品化する企業努力に脱帽しました。

www.infotop.jp